今さら聞けないベーシックインカムとは?
こんにちは。
最近ベーシックインカムについて、よく議論されるようになりましたね。
先日、竹中さん炎上してましたね。
皆さんはベーシックインカムご存じですか?
今日は、ベーシックインカムについて解説したいと思います。
ベーシックインカム(Basic Income)とは、年齢・性別・所得の有無を問わず、すべての人に所得保障として一定額の現金を支給する制度のことです。
日本語では「最低所得保障」と呼ぶそうです。
要は、働かなくても全員、一定の金額のお金をもらえるという事です。
日本では、
・定年を迎えた人には老齢年金
・何らかの事情で働くことができない人には生活保護
・失業した人には失業保険
といった社会保障制度によって、所得がない、もしくは少ない人を支える仕組みが用意されています。
しかし、これらの給付は所得や仕事の有無についての審査などがあります。
誰でも必ず受けられるわけではないという事です。
・満足いく額を受給できなかったり
・全く支給されなかったり
ということがあり、憲法で保障されている、最低限度の生活を送れない人も多くいます。
そこで、誰でも最低限の生活保障が受けられるベーシックインカム制度に近年注目が集まっているのです。
アメリカ、カナダ、オランダ、イタリア、インド、ウガンダなど、世界各地で実際にベーシックインカムの導入実験が行われています。
フィンランド、ナミビア、カナダの報告書を見つけたので、ざっくり紹介したいと思います。
2017年1月1日より、無作為に選ばれた失業者2000人に対して、ひと月およそ600ドル2年間支給する、ベーシックインカムの試験導入が行われているそうです。
フィンランドでは失業率が8、8%と深刻な状況が続いていました。
その対策として、政府系経済機関が
・新たな社会保障の仕組みを提供できる可能性を見出すため
・ベーシックインカムを導入することで人々の生産性がどう変化するかを見極めるため
ベーシックインカムを試験的に導入することを決めたそうです。
ベーシックインカムを導入後
・数か月でシングルマザーが所得の増加により貧困から抜け出せた
・失業者が思い切って起業できた
など、さまざまな効果がすでに報告されています。
他にも、
・自由な時間が増えた
・QOL(生活の質)が向上した
などの声も見受けられたということです。
◯ナミビア
2009年にアフリカのナミビアでUBI(Universal Basic Income)パイロットプロジェクトと呼ばれるプロジェクトが行われました。
すると、1年後には
・犯罪率が36、5% ・貧困率が18% ・失業率が15%下がり、
所得の水準も29%上がったとの結果が得られたと言います。
また、学校の授業へ出席する子供も増えたことが報告されています。
これらの背景には、ナミビアの貧困層にいた人たちが仕事を見つけたり、起業したりすることで収入が上がり、貧困レベルが改善したことがあげられると言えるでしょう。
◯カナダ
カナダでも犯罪率や子供の死亡率、家庭内暴力が減少したとありました。
カナダでは、1970年代にすでにベーシックインカムの導入実験が行われていたそうです。
先進的ですよね。
実験の結果は、労働時間は少し減ったものの、 ・犯罪率 ・子供の死亡率 ・家庭内暴力の件数が減少。
他にも、メンタルヘルスの悩みも減り、入院期間も8、5%短縮したとの結果が出ています。
2017年4月からは、新たにオンタリオ州で、貧困ライン以下で生活する4000人を対象にベーシックインカム制度を試験的に導入し、受給者や公共財政への影響を図る取り組みが行われているそうです。
いかがでしょうか?
ベーシックインカムが世界で試験されている理由が分かりましたか?
…
…
実はそれは建前。
一見、素晴らしい制度に見えますよね。
いや、実際には素晴らしいと思います。
しかし、ベーシックインカムの導入にはもっと深く、怖い理由があるのです。
それは次回に。
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では(゚ω゚)